ばんたんライン そうびろ山 ばんたんライン 播磨の名峰 七種山

● そうびろ山の登山口

福崎野外活動センター手前の田口新池の南端は植林の暗く下草が少ないのでそこから登ります。はっきりした登山路はなく田口新池から頂上までの斜面を激登します。いくつかの色のテープのマーキングがありますが目的の頂上もはっきり見えますので単純に登ります。北側の斜面は大倒木地帯でしたが、新しい駐車場の整備と並行して取り除かれ、植林の保護でフェンスで囲まれています。昔はこの場所に登山口があったようです。現在は新池側に抜けるようになっています。

そうびろ山

 そうびろ山

普通は七種薬師登山口から登ります。野外活動センターを奥へ徒歩10分程で「峰の薬師」への表示板を左折し、すぐに七種薬師への登山口があります。急な雑木の斜面を七種薬師を目指して登ります。約60分で そうびろ山の分岐。目立つ標識で「そうびろ山を経由して野外活動センターへ」が付けられている。 そうびろ山への尾根は最初ははっきりしないためテープのマーキングを案内に下っていきます。下っただけ、また登り返すことになるので辛いですが そうびろ山へ向かいます。疎らな木々の間を斜面を下ります。その後も道らしいのは無く、テープのしるしを頼りに進むと、やがて登りになり目前に尾根と小高い山並みが目に入ります。

木々は疎らでも遠景は全く見えず続けて進みます。

● 中岳は分岐路

七種薬師からすぐ隣に見えた そうびろ山も実際には遠い。登り下りがあるためかなかなか頂上まではたどり着けない。途中にある小山が中岳と称される山で板坂峠に下る道の分岐点にあたる。(七種主峰から笠岩を通り、山門までのルートでも別の中岳があります。こちらは そうびろ山の中岳)

● そうびろ山頂上の景色

538mの頂上も展望が無い。頂上は狭くて、木にぶら下げた「そうびろ山」の木の札があるだけだ。そうびろ山は登ってみればただの高みに過ぎないが遠望は三角の立派な山だから、それを念頭において登らなければならない。登山者等の人の気配の無い代わり、動物の気配は感じられる。猪の姿は明るい昼間はまったく無いが「ぬた場」といわれる土浴びの場所は随所に見られる。 近年の鹿の増え方も異常でこの七種山系の山にも多数の鹿が生息している。夜のドライブでは多くの鹿が平地の田畑に侵入する姿を観ることが出来る。深夜のドライブはまるでサファリパークの観があるくらいだ。 秋から冬にかけてが狩猟解禁のシーズンで七種山系でも日曜日に行なわれている。登山者は立ち入り禁止では無いが危険である。高齢の狩猟者も存在し、誤信により人身事故が懸念される。鹿の田畑への害が厳しい状態の中、狩猟解禁のシーズン以外の年間を通じて役所の許可が出次第、駆除が行なわれている。七種山系は登山者がまだまだ少なく、日曜日の駆除の際には登る山の変更は仕方が無い。ただ、毎日曜日に銃による駆除が行なわれているわけではない。大抵の日は山登りが安全に出来ます。

● 二方向の尾根は明るい

そうびろ山の南東にも尾根があり段々に高度を下げて、高岡の應聖寺付近で終わる。(應聖寺 - 沙羅双樹の花の寺。江戸初期に造られたという名勝「應聖寺庭園」がある。天台宗比叡山延暦寺を本山として、今から1300余年前の白雉年間に天竺の高僧「法道仙人」によって開基されたと伝えられている) 先端の低いところのわずかな小山に三角点「板坂」205.5mがあります。 山の反対側には金剛城寺。(金剛城寺 - 播磨西国三十三箇所第12番、新西国三十三ヶ所第30番。推古天皇の頃、三論宗の高麗の僧「恵潅法師」により滋岡寺として開基され、慶長6年台肪明党上人により寺号を七種山金剛城寺と改称された。真言宗の名刹) 南西に延びた細い尾根には三角点「三谷奥」397.3mと「三枝草」359mがあり、板坂峠や夢前の三枝草の集落に延びている。

ばんたんライン 田口新池と福崎野外活動センター

田口新池と福崎野外活動センター

ばんたんライン 七種山

そうびろ山