ばんたんライン 七種山 ばんたんライン 播磨の名峰 七種山

● 七種薬師の登山口

福崎野外活動センターから七種山に向かうと約10分程で左に林道が分岐しています。「峰の薬師」と表示されています。福崎山の会が設置した新しい立派な標識です。(2010年1月設置)

このあたりからは右手には七種槍への岩尾根が見えます。

薬師像

 薬師像

標識のあるところを左に林道を少し行くと右側の山の斜面に七種薬師への登り口があります。距離は100mもないくらいです。登山口は背の低い雑木や下草で幾筋かのルートに分かれていますが迷うことはありません。幾筋かの道はやがて一本の登山道になり登っていけます。
頂上までは雑木が続き、明るい道になっています。どんどん高度を上げてあっという間に頂上です。途中に そうびろ山への分岐があり左の方へ下っていく道があります。こちらは登山者も限られていますので薄っすらとした道がある程度です。現在は一般登山者向きではありませんが木々にテープで道筋は付けられています。
この分岐を直進する登山道ははっきりとついています。

やがて頂上が見え、あと少しのところ、やや登山道の登りも緩やかなりほっとしたころ着いたのは一段手前の小さなコブでした。

七種山系の山は大部分が雑木の山となっています。岩石が露出していて植林に向かない山が多いのでしょうか。登山者にとっては種々の植物が入り乱れて生えている山のほうが花や緑を感じれる良い山です。ここの七種山系はその点は恵まれています。植林は人の手が入っていて登山道あるいは林道が整備されていたりしますが、単調な植生と風景のつまらなさで山の楽しみを奪ってしまいます。

● 七種薬師の頂上

頂上手前の小山を越えるとあと一息で頂上です。頂上には三角点標識と小さな祠の奥に薬師像が祭られています。向きは登って来た方角ではなく、夢前町側に向いています。 この頂上からの眺めは爽快な感じです。周りの木々が刈り払われ四方が良く見渡せます。特に注目は西側の下方に見える二本の岩尾根です。「地獄の釜尾根」と称されて切り立った岩の尾根が続くのが見るだけでも恐ろしく感じます。登山道としてこの二本の尾根も辿れるようになっています。

● 地獄の釜尾根

七種薬師の北にも登山道が続いて、小さな岩を越えながら進むとやがて十字峰と名付けられた小さな峰に来ます。十字は直交する四つ角ではなく、手前に東コースの分岐、奥に西コースの分岐があります。十字峰から東コースは崖を下りるような急斜面から始まります。こちらは夢前町の前之庄から登るほうが容易でしょう。村田牧場と言う大きな牧場を抜けて奥の池の南東の斜面から登ります。小さな標識があります。尾根がはっきりした形なので間違いなく十字峰までたどり着く。コースとしては初心者向けではありません。充分に滑落事故の無いようにしなければなりません。

● 七種薬師から七種主峰への縦走

七種薬師頂上から北に下りて十字峰で七種主峰に向かいます。踏み分け道ははっきりとついていますが要所にテープ等のマーキングがありますので迷うことはありませんが初心者は無理です。コースとしては単純なのですが登山者がほとんどいないので不安な縦走になります。 二つの峰の間にも6つほどの峰があり、登り下りしながら七種主峰を目指します。約2時間の行程。七種滝を正面から見れる箇所もあります。大きな七種主峰のへそのようにも見えます。ほとんど水が落ちていないので黒い凹みのように眺められます。この尾根は東の七種槍の岩尾根と並行するように延びていますが、岩の露出は無く、植林の山となっています。 植林の山は先年の台風で大きな被害があり、大倒木地帯がこの縦走ルートに存在します。七種滝も眺め峰々多く越えて、最後の谷筋にかかるところが風が集まって吹き込んで大木が次々に倒れてしまいました。

ばんたんライン 倒木地帯

倒木地帯

ばんたんライン 七種山

七種薬師